物に触れて学ぶこと

3年生の理科の授業です。

ほぼ全ての単元学習が終了したのでこん虫の身体や外見を確かめる意味で、教科書の後ろにあった「切り紙」でこん虫の身体を切り抜きました。

理科というより図工のような学習でしたが、切り抜いた紙のこん虫を見て触って喜ぶ子どもたちの様子がとても初々しかったです。

GIGAスクール構想が現実に運営され、紙よりもデータ化を推奨する動きが活発化し、学習の内容や形態も時代に応じて変化してきました。

ただ、人間の五感の中には触覚という機能があり、「手で触れて学ぶ」ことはデータや画像では味わえない学びです。

少し話はズレますが、旅行で現地を観光することとオンラインで旅行先の画像を見るのは似ているようで異なります。なぜなら映像では現地の風景の空気感や雰囲気、匂いや風の有無、立体的な視野として見ることができますが、映像ではどんなに精巧なものでも視覚でしか見れないからです。

そもそも私たちは生まれた時から人の肌に触れ、生命を育んできたはずです。全てをICTでまかなうのではなく、実際に見て触れて学ぶ、長年教育現場で培われた指導は子どもの学びの原点だと感じました。

体験して学ぶ

時代が進んでも色褪せない事だと思います。

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